君がいない世界
ワタシ、好きな人には何でもしてあげたいんだよね。
好きな人のために何ができるか、常に考えてるの。
別に貢ぐとか尽くすとか…ってのとは違うんだよね。
貢ぐ元手も無いし、尽くすって言うとなんか一歩下がってる感じじゃない?
私は対等に、モノやお金じゃなく、気持ちでなんかしてあげたくなるの。
だから、会えなくても誕生日なら誰よりも早くおめでとうの気持ちを伝えたいし、電話が無理ならメールでも手紙でもカードでも…それも手作りしちゃったり。
その日の前から何日もかけて、世界にひとつだけっていう気持ちで、用意したいの。
だけど、私先回りして先の先まで考えるタイプだから、こういうの重いんじゃないかとか、かえって気を遣わせるんじゃないかって心配になって、せっかく作ったカードを市販の物にしちゃったり、凝り過ぎたらちょっと引き算して簡単な物に見えるようにしちゃったり笑
駆け引きとは違うよ。
負担になるのは嫌なんだ。
でも私のことばかり考えて欲しいし、何よりも最優先に私を置いて欲しいって、密かに思ってるから、時々そんな気持ちが端々に漏れちゃうんだけどね。
私の恋は独りよがりだね。きっと。
だから嫌われるんだよね。
気を遣うのと、そういう独占欲とのバランスが取れなくて、両方が攻めぎ合って苦しいの。
それと、何でもしてあげたくなる衝動がいつもいつも私の欲求不満を募らせてる。
もう、性格が合わないんだなと思って会うのが億劫になった相手でも、何か喜ばせたくて仕方ない内は好きなんだなと思う。
嫌われて別れた人のことも、ホントによく考えてる。
私はこの世界にどうして存在してるのかな?よく自分探しなんて言うけど…。
自分の生きてる価値って、考えるじゃない?私は誰かに愛されてることで、やっと自分には価値があるって思えるんだ。
だから、いっぱい愛したいんだ。
私を愛してくれる人を。
精一杯、誠実に心を込めて、大好きでいたいんだ。
でももう、私は誰にも愛されてない。いつも何かしてあげたくなる相手もいない。
これ言うと、ママだから…子供たちがいるじゃないって、多方面から言われちゃうんだけどね。
それは、違う筋肉使うスポーツみたいなもんだよ。
私が子供たちに何かしてあげるのは当たり前の事だし、子供たちにはある程度の時まで私は必要不可欠な存在だよね。
ただ、それだけだよ。
当然愛し合ってる。
でも恋愛って不思議じゃない?
他人と、生きてきた環境や世代も違う相手を愛するんだよ。
もう両想いなだけでも、奇跡で運命だよ。
だから、もう片想いになっちゃったけど、一度でも恋に落ちた相手のことはずっと好きだよ。私はね。
運命だもん。
友達に、もういいんじゃない?恋とかなんて、って言われたし。
もう男なんて要らないじゃん?って。
彼女は独身で1度も結婚したことないんだけど、もう恋愛はいいんだって。
私はね、また恋に落ちるような事があれば幸せだなって思う。
また大好きな人ができて、私の生きてる価値ができるなら、本当に嬉しいと思う。
世界が輝くと思うんだ。
一緒に夕焼けを眺めて、髪をなでてくれて、ずっと手を離さないでいてくれる人が…いるといいな。
大好きな人ならいいな。
泣いたり笑ったり、毎日その人のために、ああでもないこうでもないって考えて過ごしたいな。
おいしいご飯も作ってあげたいな。
手を繋いで歩きたいな。
誕生日におめでとうって言いたいな。
今は、V6の「君がいない世界」の歌詞にある、君のいない世界にいるんだって、毎日思い出しては悲しくなる、そんな風に生きてます。