みるく離婚して干支が一周したってよ

もうV6しか信じられない。と思いながら離婚して12年経ちました。歳をとるのが楽しいと思えるようになりたいな。

君がいる、それだけで色づいて映ったんだ

お姫様はお城から出なければよかったのに。

 

そんな言葉がふと浮かんだ。

 

トニセンの舞台、申し込んだのが全部落ちました。

 

南野陽子ちゃんの「楽園のDoor」の歌詞が頭の中をグルグルと回った。

 

”陽だまりの窓辺から 凍える街並み見下ろすの

淋しさも憎しみも ガラスの向こうの物語”

 

そう、数年前まで私は「お茶の間」という楽園にいた。そこでは私1人が岡田くんのファンだ。

 

岡田くんが恋愛する映画も、相手役が気に入らなければ見なければいい。それは今でもそうだけど、こちらが見ないと決めたらもう、情報は入ってこないからそんなに感情を揺さぶられることはない

 

そう、他人によって感情を揺さぶられることがないんだ。1人で完結してる。

 

むしろお茶の間の方がワイドショーや週刊誌のゴシップが目や耳に入ってくるんじゃないかとお思いかもしれないが、単純な話見なきゃ済むことで、私の見なかったものは存在してないも同然なのでわざわざ傷付きに行かなくてもいい。

ま、たまに完全に油断してた場所で地雷を踏むように、全く普段興味のない人から「岡田くん結婚するんだってね」などと言われて心臓が止まる思いはするけど。

 

普段だいたいは、ママ友とかに「V6ファン」と言ってもみんなあんまりよく分からないから「へー、岡田くんカッコいいよね」で終わり。たまに「他に誰がいるんだっけ?」と聞かれるくらい(笑)

 

中にはSMAPや嵐のファンの人がいても、だいたいが知り合いや娘さんにチケット譲ってもらって1-2度コンサートに行ったか行かないかくらいの、つまり向こうもお茶の間に毛が生えたレベルだから、知識が曖昧で知ったかぶりをされて腹が立つくらいのものだった。

例えば「SPの主題歌は嵐が歌ってる」と思い込んでたり(笑) 

 

そんな時は少しは腹が立つけど、周りにファンがいなくて寂しいとはあんまり思わなかった。

 

コンサートのDVDを観てても、ファンなんてそんなに目に入らない。「岡田」の団扇が多いなぁとか、あの子岡田くんとハイタッチする前にメガネ外したなとかすごい客観的に見てたから、「いいなぁ」とか「私もタッチしたいな」なんて思わなかった。

 

だって、そこにいる自分なんて想像もできなかったから。

人生の中で、それまで私は1度もジャニーズのコンサートへ行きたいと思ったことは無かった

何故って、一番大きいのは「知らない」って事もあるんだろうけど、お茶の間で満足してる間は広いコンサート会場で数センチにしか見えない彼らを観るより、テレビでアップの彼らを観る方がお得だと思ってたんだ。

 

昔からのジャニーズの知識や既視感が邪魔をして、ジャニーズのコンサートはとにかくうるさいイメージしかなかった。アイドルが歌っててもファンがキャーキャー騒いでほとんど声が聴こえない、そんな3球コンサート光GENJIのコンサート映像の印象が強かったせいだ。

 あと、小っこいジュニアの子がいっぱい出てきて下手な踊りを見せられ視界を遮り 、肝心のアイドルが見えないとか、ファンサービスをされた時のファン同士の醜い争いとか、とにかく良くない印象しかなくて、あの団扇もすごく滑稽に見えていた

 

でも近年のV6のコンサート映像を観て、まず驚いたのがジュニアが出なくなってたこと。

あと、ざっと眺めてもファンの年齢層が高そうだし落ち着いてる。ガツガツしてない感じ?

会場もドームとかだだっ広い所じゃないし豆粒にしか見えないって程でもなさそう。それに結構隅々までメンバーが走って来てくれてる。

 

ところで私は実はライブ等で一番嫌だなぁと思ってて、なるべくならやりたくない事の筆頭 が「曲に合わせて手拍子」なんだけど(笑)

それはまぁ、アーティストにやれと言われてやるならやるし…それが演出の一部になってる曲とかもあるからそういうのは構わないんだけど、中にはリズム感のない人もいるし、だんだんズレてくるし、リズム取るのが難しい曲だってある。

それならいっそ踊りたい。振りつけてくれたらちゃんとやるから〜と、他のミュージシャンのライブでもいつも思ってた。

そしたらジャニーズのコンサートでは手拍子ができないのに気付いたのよ。だって片手に団扇、片手にペンライト握ってるんだもん(笑)

そして踊る!(笑)「愛のメロディ」「グッデイ」とかファンが一緒に踊る曲もある!

そりゃいい、それならやりたい!(笑)

 

まあ、恐ろしいけど何度も何度も鬼のように繰り返し(「Ready?」コンは擦り切れるほど観た) 観てたらだんだん「どうしてあそこに私がいないんだろう?って気持ちになってくるもので。

 

V6 ASIA TOUR 2010 in JAPAN READY? (通常盤) [DVD]

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  そんな感じでいつしか「私もコンサートに行きたい」と強く願うようになってきたのでした。

 

 ”そうね 世界中が他人事なら

傷つかずに過ごせるけど

心ごと生きていきたくて

楽園のDoorから …ひとり

冷ややかな階段を ざわめきの海へ降りてゆく

あこがれと 哀しみが ぶつかって もつれる街角”

 

さあ、「あこがれと 哀しみが ぶつかって もつれる街角」へ一歩足を踏み出してしまった。

そしていきなり先制パンチを食らったのが「セクバニコン名古屋飛ばし」。

うっそ、マジ?初めて行こうと決心したコンサートが名古屋でやらないって⁈どういうこと⁈

 

しかもファンクラブにも入ってなかった私は撃沈。そもそも私のためのチケットなぞ「ご用意できる訳がありません」状態。そこで改めて知るジャニーズのチケットファンクラブ独占状態。「一般販売」なんて申しわけ程度、いや多分あるように見せかけてるだけのまやかし。

とにかくファンクラブに入ってなきゃチケットなんて買わせてももらえないのね。

 

あ、でも「ゾロ」は買えた。ファンクラブに入ってなくても地元の劇場のサイトから割と良い席を買えた。

でもそれで本物の坂本くんを見てしまった。

映像でもCGでも幻でもなく、カーテンコールで両手で手を振るその人は、いつもお茶の間で見てた坂本くんだった。いやー、本当にいるんだ!存在してるんだ。

単純に感動した。

ミュージカルの内容ももちろんだけど、坂本くんが本物だったことに、より感動した。

てことは、他の5人も存在してるんだ。

不思議なことに、お茶の間では確かな存在感を誇ってた「私のV6」が、6分の1の本物を見てしまったことでその存在がとても儚く感じてきた。

他の5人も見たい、本物に会いたい

当然の流れでそうなる。

 

そして私はついにファンクラブに入会した。

 

このへんの話は前にも書いたからそちらを見て頂くとして……

なんとなくファンクラブに入会することを渋ってた理由を書いておきます。

オトナ気ないとかそういうんじゃない。

ファンクラブに入会する適齢期というものがあるとしたら、たぶん適齢期と思われる時期にも迷ったことはある。(トシちゃんの頃)

そして結局入らなかった。

そもそも私は好きな人のファンクラブに入ること自体を躊躇うんだ。

 

だってファンクラブに入ったらどうなる?

私は「ただのファン」になってしまう。

 

…おいおい、なに当たり前のこと言ってるんだよ。

と、お思いでしょうがマジなんです。

女の子なんです

女の子はみんな…とは言わないし、自分が女の子とは呼ばれない年齢になって久しいけど、みんな多かれ少なかれ自分のことを「特別なファン」だと思ってる…

私はその他大勢のファンじゃない、私の「好き」はみんなの「好き」とは違う、私は「特別」彼のことが好き。

 

私は、特に本当の女の子の頃は、そういう痛い娘だった。

私には中学生の頃から大好きなミュージシャンがいるけど、金銭的な問題ではなくその人のライブに初めて行ったのは高校を卒業してからだったし、ファンクラブに入会したのなんて働き始めて数年してからだった。

初めて行ったコンサート会場では2階席で、客席一杯に埋め尽くされた人達を見てすごく寂しい気持ちになったのを今でも憶えている。

あの人のこと好きな人がこんなにいっぱいいるんだ。私はこんなに後ろの席で、遠くからあの人を見てるしかないただのファンなんだ。

 

教室にアルバムを持って行き友達に聴かせ、「結婚したい!」「大好き!」と豪語し、誰も呼ばない私だけの呼び方でその人を呼び、その人のことならみるくちゃんに聞けって言われるくらいになって、全てのアルバムの曲順を暗記して歌詞も見ないで歌えるほど毎日聴いてた私が……ここでは大勢のファンの中のたった一人

しかもこんな遠く。

それが悲しくて、それから数年は意地でファンクラブに入るのを拒否してた。

 

ファンクラブに入るのを躊躇うのは、その記憶がトラウマになってたからだと思う。

 

きっと最近の子はもっとクールに「ファンの一員」としての自分を自覚してると思う。Twitterなんか見てると、アイドルというよりファンの人同士で繋がることに価値を求めてる気がする。仲間意識というか、連帯感?共感?どこかに所属してたい願望というか。

特にジャニーズは入会しないとデメリットしかないからね。

私みたいな一匹オオカミ的な人にはあんまりメリットも無いけど、ファン同士でチケット取り合ったり譲り合ったりできるもんね。いいよね。

 

で、実際に舞台やコンサートに足を運んでみてどうだったか…というとあの頃ほど淋しい気持ちにはならなかった。私だって伊達に経験を積んでない。ギリ10代だったあの時とは違ってだいぶ成長した女の子だし、事前の予習だってしてる。 覚悟も違う。

ただ、何ともないかというとそうでもなくて、むしろこの歳でこんなに感情が高揚するのかというくらい始まる前はドキドキワクワクウキウキしたし、その反動で終わった後の淋しさといったらなかった。

 

それと、やっぱり大勢のファンの人達を目の当たりにして大なり小なりショックを受けた、

まず、みんな若いね

DVDで予習してた最近のコンサートだと、割合年齢層が高そうだったのに、なんか若返ってないか?

あとコンサートでは岡田団扇の多さに凹んだ。

岡田くんが近くに来た時の周りの黄色い声を聞いて、昔のトラウマが蘇って悲しくなった。

知ってはいたけど、こんなに岡田くんを好きな人がいっぱいいるんだなって。

 

中には最近ファンになった子もいるかもしれない。

他の誰かと掛け持ちでファンな子もいるかもしれない。

でもみんな「自分が一番岡田くんのこと好き」だと思ってるんだろうな。

 

思いの強さも、どれだけの期間好きでいたかも、顔にも団扇にも書いてない。私だってこの中で一番岡田くんを好きなのは私よ❗️と大声で言えるほどかといったら…多分違うんだろう。

 

そうして大勢の中に埋もれていく、私はただのファンの1人だ。

 

去年のアニバコンのあと、私の中には淋しい気持ちだけが沈殿していく。

なのに、あれから私はことごとくチケット戦に敗れている。惨敗撃沈だ。

 

日程的に申し込んでない舞台もあるし、全部申し込んだわけではないけど。

中でもすごく観たかった坂本くんの「Murder for Tow」なんて落選がショックで、繰り返し観に行く人のツイートを読みながら「呪ってやる」と密かに呟いてた。

 

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どうして人気のある舞台を1人で何度も観に行けるんだ?

1人でそんなに当てられるんだろうか?幾つ名義があるのかしら。そんなに譲ってくれる友達が多いのかしら?

それをよく「今回は前回と違って…」なんて平気でツイートできるんですかね⁉︎ ←めちゃ怒ってる(笑)

お金がたくさんあっても、会場に行く交通の便に不自由がなくても、私なら何度も観に行かない。行きたい気持ちは山々だけど、私は奥ゆかしい日本人だから少し気がひけるので遠慮する

どんなに普段仲良くしてくれてるフォロワーさんでも、ライブレポが面白くてフォローしてる人でも、「何回観に行ってるんだよ!」と突っ込みたくなる。だんだん日を追うごとにイライラしてくる。

ついには呪いたくなる。

 

あーあ、こんな気持ちになりたくないんだ。

私だって人を呪わば穴二つって諺を知らないわけではない。

こんな気持ちでいるから私は誰にもチケットを譲ってもらえないし誘ってもらえないし、そもそも当たらないんだろうって……本当に落ち込んで反省する。

 

私ってこんなに嫌な女だったのね

 

 お茶の間にいたら知らなくて済んだ自分の嫌な面に気付く。

Twitterのフォロワーさんにも素直になれない。

こんな筈じゃなかった

 

知りたくない事ばかり耳に入ってくる。

知らない方が良かったことも、知ってしまったから余計に苦しいことも全部入ってくる。

 

そりゃ、私がお茶の間にいた頃と今は状況が違う。もう全国放送の全員が出る番組はやってないし、細々と( 1年遅れで )続いてた 「アメジパ」だってもう地元の放送局は10月からは放送しないらしい。

あのままお茶の間にいたら、動くV6はほとんど見られない状態になってたと思う。

 

やっぱり、こんな苦しい思いをしてもV6の活動を全然知らないでいるよりはいくらかマシなんだと思う。

前述のミュージシャンのファンクラブについに入会したきっかけも、彼が全国を回るツアーみたいのをやらなくなって活動が関東に限られてきた頃だった。

 

やっぱり好きな人が今何をしてるのかは知りたい。

知ってしまってそれに行けない辛さも知ってしまったから、お城から出なければ良かったと後悔もするけど。

その舞台を終えて、その活動を通して、彼が彼たちが何を感じたのか、どう変化したのか 何を得て何を学んだのか、そういうのが伝わってくるのはやっぱり嬉しいんだ

そこに私が立ちあえなかったのは悲しいけど……嬉しいんだ。

 

だから、せめて舞台はできる限りDVDにして欲しいし、公演数もできる限り増やして欲しい。

それとできる限り…1人で何度も足を運ぶ人は行けない人のことを考えて欲しい。良心があるなら。

 

それから、前にジャニヲタさんの事を書いたブログで「ファンが利己的になるのは仕方ない」と言ったけど、アイドルのことを本当に思うなら、彼を彼たちを狭い世界に閉じ込めてはいけない

 

私は坂本くんの出るミュージカルを、本当のミュージカルファンの人にも観て欲しいし、剛くんの出る舞台を演劇好きな人たちにも観て欲しい。

あさイチ」でイノッチのことをNHKのアナウンサーだと思ってたような人にも、コンサートでイノッチがどんなに素敵な声で歌うのか知って欲しいし、俳優の岡田くんしか知らない人にもアイドルの岡田くんを観て欲しい。

V6をもっと自慢したい。可能性を広げたいんだ。

 

なんか最近特にだけど、ジャニーズの人が出る舞台はチケットが取りにくくて大変だって聞く。丸山くんの出た「マクベス」だって、その舞台を純粋に観たいシェイクスピア好きの人や演出家のファンの人や他の出演者のファンがチケットを取れないので観るのを諦めてるって話を伝え聞いた。

これだからジャニーズは」って陰では言われてるんだろうな。

「客が呼べるから、主役に抜擢される」なんて、実力じゃないみたいに言われるのは誰にとっても不幸なこと。 

 もっと広い世界で勝負して欲しい。

 

話は大きく逸れたけど(笑)

 

”青空が まぶしくて

私はこんなに小さくて”

 

私はただのファンで、チケットも取れなくて、譲ってももらえなくて、大好きなV6の活動を指をくわえて報告を待ってるだけしかできない。

それを本当に実感した1年でした。

 

そう、アニバコンに行ったあの日からもう1年が経ったんだ。あれから1枚も当たってない

 

きっと、私の日頃の行いが悪いせいだろう

Twitterで呟いたら、

「そんなことは決してない、転売ヤーがたっくさんチケットを転売してるのに、そんなことは思っちゃいけない」って慰めてくれたフォロワーさんがいた。数人が励ましてくれた。

なんか、他のフォロワーさんは「触らぬ神に祟りなし」とばかりに、いつもは絡んでくる人も寄り付きもしないのに、そういう時に声をかけてくれるフォロワーさんを本当の意味で大切にしようと思った。

 

そう、どんな世界にも裏表があって、そんな中にも優しい人や良い人はいる。

私は喉から手が出るほど欲しいチケットも絶対に転売ヤーからは買わない

ケツイという「譲ってください」ツイートもしないと決めてる。

名古屋から関東関西に行くのはフットワークが軽くないと大変なことで、まして子供のいるシングルマザーには「じゃ、チケット手に入ったから明日は東京行ってくる」なんてなかなかできることではない。

しかも我が家は子供たちもVクラだから、ママが1人で行くわけにもいかない。

そういう訳で、こっちがいろいろ条件付きでしかチケットを求めることができず、簡単には譲ってくれる人とマッチしないだろうし、譲ってもらう立場でごたごた言うこと自体が失礼だもの。

 

”新しい靴は少し ぎこちなくて

かすかな痛み ひきずるけど

一歩ずつ 履き慣らしてくわ

あなたに近くなる ために”

 

そう、いつも「来られないファン」のことまで考えてくれる健ちゃんや、どんな時にも一人一人のファンの顔を見て手を振ってくれる長野くんみたいに、私ももっと優しくなりたい

チケットが手に入った人に本当に心から「よかったね」って言える人になりたい。

 

前述のミュージシャンのコンサート、最初は2階席だった私も、少しずつ前の方の席を取れるようになって…いつしか会場もホールじゃなくてライブハウスとかでやるようになったら、今では一番前で汗が降ってくるくらいのかぶりつきで観られるくらいになりました。それどころか、ライブ後に普通に話したり、一時期は毎日のようにファンメールを送り続けてたら(日記か⁉︎) 名前を憶えてもらえるくらいになりました。2階席からずいぶん出世した(笑)

これも長いことずっと好きでいたから

2階席で遠くからステージを観てたあの時の私に教えてあげたい。ずっと信じて好きでいたらいいんだよって。

 

いつか、V6にも少しずつ近づきたいな

 

お城から出てきて本当に良かったと思える日が、また来ますように。

 

”憂鬱な毎日も 苦手な人混みさえも

君がいる それだけで色づいて映った”

(V6 Beautiful World より)

 

これからも、陽だまりの中に戻りたいと後悔する日もあるだろうけど。雨も降ればいつかは虹も出る、それが見られるのも世界は広いと知ったからなんだよね。

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「目の上のタンコブ」としてのSMAP

SMAPがこんなことになって、スマスマが年末で終わると知って、なんだかここ最近すごい動揺してる。

SMAPは前にも書いたけど決して好きでも嫌いでもない。

派閥がどうのと言われるようになった頃はどちらかと言えば嫌いだった。

V6のファンとしては、目の上のタンコブ的な存在だった。

デビューしてすぐ売れなかったくせに。

歌が下手なくせに。

踊りだってバラバラで下手くそなくせに。

(※個人の感想です。)

なのにV6がデビューする直前にブレイクしたおかげでいつまでも追い抜けない先輩として、いつまでもほんの少し上にいる感じ。

トニセンに限っては、メンバーによってSMAPより先輩だったり年上だったりする。そして歌も踊りも上手い(※個人の感想です。) 複雑だ。

 

だけど絶対抜けない目の上のタンコブであり続けるグループ、それが私から見たSMAPの存在だった。

 

ああ、もうさっさとあの敏腕マネージャーと一緒に独立しちゃえば良かったのに。本当にそう思う。

何をグズグズしてたのさ。

 

こんな不和を作り出して、これまでのバランスを崩して、悪者を作るために嘘までついて、さぞ件の週刊誌は得意顔だろう。

けどね、何年に一組も出ないキラキラ光る星をそのペンで壊しちゃったんだよ。自覚あるのかな?

それがそんなに楽しいのかな?

偉業だとでも思ってるのかな?

これに限らず、有名人の不倫とかを次々に暴いて、自分たちはさぞ清廉潔白なんでしょうね。

 

SMAPにはいつも前を走ってて欲しかった。

目の上のタンコブでい続けて欲しかった。

 

長野くんが折に触れ、坂本くんのことを「一つでも(歳が)上の人がいてくれて良かった」「気持ちが楽」なんて言ってるでしょう。

 

 

でも、この文章を書き出して随分時間が経ってしまった。

誰も止めてくれないまま、コンサートもイベントもやらないまま、歌番組にも出演しないまま、このまま本当に解散しちゃうんだろうか。

どうしてSMAPのファンの皆さんはこんな暴挙を許すんだろう。何もしないで眺めてる…とまでは言わない。でも物分りがよすぎる。もうちょっと抵抗してもいいと思う。

V6ファンとして絶対協力するのに。

 

ジャニオタって、統制のよくとれた、事務所の言うことを聞くファンだなぁっていつも思うけど、こんな時まで言いなりなの?

何か手立てはないの?

何に遠慮してるの?まさか本当にメンバー全員が解散を納得してるなんてことを信じてるの?

 

私には分からない。やっぱり私はジャニオタにはなれないらしい。

このまま解散なんて、私は嫌だよ。

ワガママなのかなぁ?

 

BRAND NEW DAY, BRAND NEW LIFE

V6以前、トシちゃん以前

私はトシちゃんからダイレクトに岡田くんのファンになって、やがてV6のファンになった…というような事を前に書いたのだけど、トシちゃん以前はどうだったのか考えてみた。
フォーリーブスは、私にはまだ早過ぎたみたいで、あんまり記憶がない。確かに4人とも知ってはいるけど、実際に踊って歌ってるのをちゃんと見たことがあるかと聞かれると、分からない。
後々後輩たちによって歌い継がれる「ブルドッグ」も、「元々はこんな感じでフォーリーブスが歌ってたんですよ」みたいなVTRで見た記憶と、実際に見たかもしれない記憶が曖昧で分からない。
確か私は4人の中では青山たかしが好きだった気がする。↓青い衣装の人ね。

で、今ちょっとWikipediaをチェックしてきたけど、北公次(紫の衣装)は元々はジャニーズの付き人だったらしい。
彼の印象は犬神家の一族で、俳優のイメージが強かった。
江木俊夫(赤の衣装)は大魔神じゃなくて何だっけ?特撮モノや大映映画で子役から活躍してたんだよね。だからこの人も俳優のイメージ。フォーリブスでは1番可愛くて人気があったような気がする。(あくまでも子供の記憶)
おりも政夫(黄色い衣装)も劇団若草というところからジャニーズに入ったらしくて、子役とかもやってたのかな?この人は芸能人の水泳大会とかの司会者というイメージが強い。たのきんが全盛期の頃はもう既にそのポジションだった。中居くんやイノッチよりはるか昔に、司会者というポジションを得た先駆者だったんだね。昔だからせいぜいバラエティ番組の進行役くらいしかやれなくて、今みたいにニュース番組のキャスターみたいのをアイドルがやるなんて考えられない時代だったけど。
そして青山たかしはなんとスクールメイツ出身だったらしい。私の愛してやまないキャンディーズと同じ。つまり一番踊りの素養があったかもしれない人だったんだよね。やっぱり昔から、私は「踊れるアイドル」が好きなんだ。
でもその後は俳優になって、テレビでは踊る姿は見られなかったけど、私が生まれて初めて生で観たミュージカル「マイフェアレディ」に、栗原小巻(!)や宝田明(!)や益田喜頓(!)と共にフレディ役で出演されてた。そう思うと坂本くんよりはるか昔に、私の「生ジャニーズ遭遇」がミュージカルから始まってたのは感慨深い(笑)

だけど私がトシちゃん以前に好きだったジャニーズと言えるほどフォーリーブスのことは知らないし、上記の通りむしろ4人で活躍しなくなってからの個々の姿しか印象にない。

郷ひろみは私が小学生の頃が全盛期だったし、「マイレディ」とか「若さのカタルシス」とか「ハリウッドスキャンダル」とかのお気に入りの曲を歌ってた時はカッコいいとも思ったし、何より「ムー」シリーズは楽しみでいつも観てた。でも特に好きでもなかったんだよね。御三家では西城秀樹だった。

やっぱりトシちゃん以前に好きだったジャニーズなんて…と思いかけて思い出した。
いたいた、川崎麻世

麻世というアイドル

なんか彼はそれまでの男性アイドルとは違ってた。
あいざき進也も江木俊夫郷ひろみ太川陽介も、人気のあった男性アイドルはタレ目とか天パーとか(笑)丸いイメージで、唯一西城秀樹だけは丸というより直線、川崎麻世直線のイメージだった。
同じ直線でも西城秀樹は圧倒的に明るいイメージだったのに対して川崎麻世にはどことなく影があってクールな印象だった。
眼差しが強くて綺麗な顔立ち。声も素敵だし手足が長くてスタイルがいい。
子供の私からしたら完璧なアイドルで、まるで王子様みたいと思ってた。

かと言って当時の地方の小学生ではアイドルの愛で方も分からず応援の仕様もなくて、ただテレビで歌う姿を見ては「カッコいい〜」と密かにつぶやく程度だった。
私が不思議と惹かれた彼の影の部分は、当時不良が読むいかがわしい雑誌と言われてた「平凡」と「明星」を妹が密かに(たぶん妹は金八で人気が出始めたたのきん目当てで) 買ってきて、その記事を読んで明らかになる。

そのグラビアは今でもはっきり記憶に残ってる。
麻世が泣いていたんだ
強い眼差しでカメラを睨みつけるようにして、ニコリともせず、その頬には零れ落ちたばかりの涙があった。
暗めの照明で影から浮かび上がるようなバストアップの写真で、燃えた紙を手にしていた。
記事の内容も衝撃的だった。
確か、麻世は母子家庭で育ち父親は亡くなったと聞かされてたんだけど実は生きてて、麻世が有名になったことでその父親から手紙がきた…みたいな内容だった。
当時、母子家庭で育ったアイドルなんて珍しくもない…というより裕福で両親が仲のいい幸せな家庭ですくすく育ったみたいなアイドルの方が皆無だった気がする。いや、たぶんそういう人もいたんだろうけど、当時の風潮としては可哀想な生い立ちとかの方がウケたんだよね、たぶん。
唯一三浦友和だけは育ちの良さみたいなイメージがあったけど。
麻世はその父親からの手紙に戸惑い傷付いていた。
父親に会いたいと言われたけど、会わない決意をしたみたいな内容だったと思う。ゴメンなさい、読んだ時が小学生で、グラビアのインパクトが強すぎてそれもうろ憶えだけど。
確かなことは、小学生でも分かる…グラビアで燃やしてる紙はお父さんからの手紙そのものじゃなくただの演出で、この告白を強調するために作られた写真だってこと。
芸能界ってこんな酷いことするんだな、と子供心にも腹が立った気がする。より可哀想と思わせたいんだろうけど。
そして私も母子家庭で育ったので「死んだはずの父親が生きてた」という事がどんなに彼を驚かせたかという方に興味があって、まんまと「麻世、可哀想!」とはならなかった。

死んだはずの父親が生きてたなんて、父親を幼い頃に亡くした子供にとっては一度は夢みたストーリーじゃないだろうか。
私も何度も妄想した。
小公女セイラみたいに(あれは厳密には父親が生きてた訳じゃなく、父親の友人みたいな人だったけど) 誰かが私をずっと見ていてくれて…私を無条件で愛してくれる誰かが、私を今の世界から救い出して幸せにしてくれるんじゃないか…なんて少女なら誰でも夢見るような「いつか王子様が」というハッピーエンディングに、母子家庭育ちならではの「生きていた父親」要素が加わって、より一層強く願うストーリー。
もちろん私はセイラみたいに不幸のどん底にいた訳ではないけど、多感な少女にとって(周りの子には無意識に当たり前に存在する)「無条件に自分を愛してくれる男性」という存在がどんなに羨ましくて熱望したことか。

だけど少年にとってはどうなんだろう?
父親の存在は、やっぱり少女とは違うのかな?
なんとなくモヤモヤしたのは、麻世の父親が麻世が有名になった後に名乗り出てること。よく漫画やドラマではある事だけど、そこには金銭的な問題とかが絡んでる気がして子供心にも少し嫌な感じはしたんだよね。
でもそれ以上に麻世は嬉しくなかったのかな?とも思った。
グラビアや記事はたぶん事務所の演出で父親とはキッパリ縁を切るみたいに印象付けてるけど、本音ではやっぱり少しは嬉しい気持ちもあるんじゃないのかな?とか、いろいろ考えた。
少年なら、父親とキャッチボールしたり一緒にお酒を飲んだり…一度は憧れただろうし。

父親のいない男性は、父親のいる男性とどこら辺で違うのだろう?全く違わないはずがないよね。
男子にとって父親は一番身近な同性で良くも悪くもその存在感は大きい気がする。反面教師にする人もいるだろうし、憧れて尊敬する人もいるだろうし。
でも幼い時からその存在無しで育つ男の子は、何か違ってくるのかな?
麻世はその後ジャニーズを辞め、外国人の女性と結婚して幸せな家庭を築こうとしたけど、テレビで見る限りではあんまりうまくはいってないみたいだ。
でもどうなんだろう、本当は幸せなのかな?
ちゃんと父親してるのかな?
麻世の子供さんたちがパパのこと大好きだといいな。きっとそういう父親に人一倍なりたかったと思うから。父として無条件で子供たちを愛してると思うよ。…とか言ってたらこんなアルバム出してるんですね(笑)

無条件

無条件


トシちゃんのお父さん


そして、トシちゃんもお父さんがいない子だった。
ただトシちゃんのお父さんが亡くなったのはトシちゃんが小学生の頃だったらしいから、お父さんの記憶は麻世や私よりはあったと思う。
キャッチボールもやったんじゃないかな?
兄妹は女の子ばかりの中の男の子だし、可愛がられただろうね。
お父さんは最期に「田原家の男はお前だけなんだからお母さんやお姉さん達を頼む」みたいな事を言い残して亡くなった…という話を当時の雑誌のインタビューなどでよく目にした。
だからトシちゃんは早くから芸能界入りを決意して、ジャニーさんに直談判して事務所に入り、山梨の高校に通いながら週末は東京に出てレッスンに励んでいたそうだ。

トシちゃんも、デビューしてからは底抜けに明るいキャラではあったけど、ドラマや映画でふと見せる伏し目がちの表情がドキッとするくらい寂しげだったりした。
影がある…という程じゃないけど、金八の時も少し哀愁が漂う雰囲気があって、だからデビュー曲が「哀愁でいと」だったのかな?と今にして思う。

やっぱりトシちゃんはカッコいいし男らしい。
昔からブレない。言い訳しない。
家族ができた時、トシちゃんは全力で守ろうとした。その結果「傲慢」だとか「調子に乗ってる」みたいに叩かれて、しばらくテレビからその姿を消してしまったけど。トシちゃんはちゃんと復活した。
努力を見せないけど、すごい努力の人だと思う。

さて、その後のジャニーズの事はあんまり知らない。世代的には少年隊のデビューくらいがギリギリ「アイドルへの興味」がある年齢だった。
光GENJIが大人気だった頃も全く興味がなくて、SMAPが密かに(笑)デビューした頃はとりあえず仕事が忙し過ぎて、グループの名前は知ってても何人組なのかもよく知らなかった。
だいたい、ジャニーズはもうソロアーティストを出すつもりはないのかな?と少し淋しく感じてた。
グループ活動がメインだと好きなメンバーが活躍し辛いんじゃないかとか、グループ愛みたいなのがよく分からなかったし。

V6における父親の存在と不在


そしてV6
私が一目惚れした少年オカダも、父親のいない子だった。死別ではないが両親が離婚して父親は出て行き、母子家庭で育ったらしい。
そんな経歴はすぐには知らなくて、数年経ってから知った。その頃にはデビューした頃の黒髪の紅顔の美少年は何処へやら……垢抜けて金髪でガリガリに痩せた鋭いナイフみたいな少年に成長していた。
剛くんや健くんも、デビューした頃の面影はなく一言で言えばチャラくなってた

カミセンを一つのグループととらえると、ジャニーズ史上こんなに数年でメンバー全員がチャラくなったグループは無かった気がする。
1グループの中にそうなる人がいても、他のメンバーがバランスをとってたし。
そこがすごい新しい時代のグループだと感じた。
昔のアイドルに求められた「品行方正」みたいなイメージより、流行の最先端、個性的、ファッションリーダー的なイメージを優先するんだなと思った。
トニセンもバランスをとるという意味では全く逆で「合わせてチャラくなってる〜(笑)」状態だったがそれは見た目だけで、その存在自体が落ち着いてて安定感があったので、かろうじてグループ全体がチャラいとか破天荒とかいう感じはしなかった。

カミセンが、役作りでもないのに眉を細くしたり自分の好きなアクセサリーを身に付けてテレビに出られるのも、トニセンの存在が大きかった気がする。
トニセンが(たとえ見た目はチャラくなってても)ちゃんと「品行方正」でいてくれたからカミセンはある程度自由にできたんだと思う。

そんな「いいお兄ちゃん」トニセンの3人はいい意味ですごい「普通の家庭」で育ってる。
坂本くんは八百屋さんの三男坊、長野くんは自転車屋さんの末っ子、イノッチも両親揃った4人兄弟の家庭で育ってる。
トニセンのラジオ番組「ネクストジェネレーション」とかでたまに家族の事を話題にする際に感じられるのは、3人とも両親に可愛がられて兄弟仲も良く幸せな家庭で育ってるらしいという事だ。
舞台やコンサートには必ず家族が観に来るらしいし、坂本くんの実家のお店の壁は坂本くんのポスターだらけらしい。
いかにも真っ当な、きちんとした家庭で育ってきた雰囲気を3人ともが漂わせている。
たぶん、そこがトニセンの魅力だと思う。

それに対して、カミセンには父親の存在感が薄い
岡田くん以外の2人の生い立ちには詳しくないから、あんまりよく知らないだけかもしれないけど、
剛くんの母上は何かとお騒がせな感じでよく話題に登るが、父上の話しはデビューした直後に「デビューしたからには天辺を目指せ」というような事を父親に言われたと剛くん自身が何かに答えて発言してたらしい…くらいしかエピソードが出てこない。
健くんに至っては父親を幼くして亡くして母子家庭で育って、新聞配達などをして家計を助けていたみたいな、一時代前のアイドルの生い立ちのようなエピソードが出回ってる。
剛くんに関しては私的には不明だけど、健くんと岡田くんが母子家庭で育ったのは間違いないみたい。

昨今のアイドルや若い俳優さんは、家族と仲がいい話をトーク番組などで平気で話すようになった。
私的には上戸彩妻夫木聡あたりからだった気がする。いかに家族が仲良いか、何でも話せて友達みたいか、トーク番組で話す人達に変な違和感があった。
多分、私にはアイドルとか女優俳優になる人達は「選ばれた人」であって欲しいという願望?があるからなんだと思う。選ばれた以上はそこで命を燃やして、上を上を目指して欲しい。そこには逃げ道などなく、常に崖っぷちで、帰る場所など無く、自分の存在する居場所はあたかもステージの上( もしくはフイルムの中) だけですみたいな顔をして、儚くも力強く輝いてて欲しい。それはアイドルに個人の普通の幸せなど許さない酷い願望だ。けど「そうであって欲しい」という…もっと言えば「そうだと思わせていて欲しい」というくらいの個人的なちょっとした願望だから許して頂きたい。別にそうでなくても違和感くらいしか無いし。妻夫木くんは好きだよ。
ただ後戻りできない気持ちは持ってて欲しいんだよね。
そういえば確かに聖子ちゃんも、ちゃんとした家庭で可愛がられて育ってる。でもデビューする前に頑固なお父さんの反対にあって、一年以上説得してやっと許してもらったようなエピソードを語ってた気がするから、そこは最近のアイドルとは少し違う。頑固親父の存在は大きい。父親の不在と同じくらい大きい。
息子がデビューして一緒に喜んでくれて応援してくれる父親とは存在感が違う。

父親の不在は、父親の存在感を増す
いない事で余計に、想像で補えば補うほど、思い出が少なければ少ないほど、その存在感は大きくなっていく。

カミセンにとって父親ってどんな存在なんだろうな。カミセンが、見た目的には来るべき新世紀を体現する新しいアイドルだったのに、昔からのアイドルみたいに父親の存在感が感じられない複雑な生い立ちを抱えてそうな一種の影を背負ってるのが何となく興味深い。

それに対して、ダンスの系譜なども伝統的なジャニーズの遺伝子を受け継いでいるようなトニセンが、生い立ち的には一点の曇りもなく、最近のアイドルみたいに家族の話題をためらう事なく大っぴらに笑い話にしてるのも、何だか面白い。
V6って本当にバランスのとれたグループだなと思う。

カミセンの教育係だったリーダーが実は3人兄弟の末っ子で、「まーくん」と呼ばれて可愛がられていたことも、
一番見た目は甘えん坊な健くんが長男で、家計を助けていたことも、
年齢の順番も含めて、うまい具合に作用しあってバランスが取れているんだろうね。
幼い頃の少年オカダは、坂本くんに少し父親の姿を重ねてたのかもしれない。
V6が歌う、第2の人生を歩み始める父親に語りかける曲「BRAND NEW DAY, BRAND NEW LIFE」はそう思って聴くと感慨深いよね(笑)


ま、V6には私の好きだった麻世もトシちゃんも全部が含まれてるってことかな?←強引だな(笑)
前々からカミセンにおける父親の存在についてはもやっと思うところがあったので勢い文章にしてみたけど、こんな事を考えてしまうのは、誰でもない私自身が父親の不在をずっと意識して育ってきたからなんだろうな、と思いました。

カミセンの生い立ちについては、エッセイを出してる岡田くん以外の2人については真偽は分かりません。実は立派な父上が存在してて毎回息子の舞台鑑賞してたりしたらゴメンなさい。

でもフォーリーブスやトシちゃんの頃から、ジャニーさんはみんなの父親的存在としても機能してるのかもしれないし、男子しかいない世界では先輩の存在がもう父親的役割も果たし出してるのかもね。
先日のFNS音楽祭でのV6メドレーで、親子でもおかしくない年齢差の後輩たちと仲良く歌ってるトニセンを見てしみじみ感じたよ(笑)


君が信じてくれたから

終わっちゃった。
V6のコンサートツアーが、感動のファイナルを迎えて無事に終わった今、更新されたばかりの健ちゃんの「にこ健」を読んで泣いてます。

健ちゃんは言います。
15歳の僕の決断は間違ってなかったんだ」と

そう、「新しいグループを作るけど、Youやる?」とジャニーさんに聞かれた15歳の君は、
「そのグループ、剛は入る?」と聞き返して言ったんだったね「剛が入らないなら僕もやんない」って。

ジャニーさんは「剛が一緒だとYouは1番になれないよ、いいの?」と15歳の君に確認したけど、「それでもいい、剛が入らないなら僕も入らない」ときっぱり言ったんだよね。

たぶんその時点では、こんなに長く続くグループになるなんて思ってなかったんだろうけど…。
奇跡のように「剛健」を中心に6人が集まって、V6というグループがデビューして20年が経ちました。

剛くんのカリスマ性はジュニアの頃から今も変わらず、そして剛健の仲の良さも相変わらず。
一番近くにいる健ちゃんには、剛くんのカリスマ性は一番感じられたことでしょう。

それを嫉妬することなく、15歳の男の子が、自分は2番手でもいいからこいつと離れたくないと思った、デビューできるなら一緒じゃなきゃ嫌だと思った、その決断があんな素敵なグループを作る核になってくれたんだよね。

少し前を歩く 未来の僕が
振り返ってくれるのなら
進んでもいい 大丈夫だよ
そう言って笑って欲しい
(サンキュー!ミュージックより)

もうそれは奇跡としか言いようがなくて、当たり前のようにあの6人が、一緒にステージに並んで立ってることが「神の過保護」と呼んでもいいくらい、私にしてみれば感謝しかないです。

ありがとう、健ちゃん。
いつも「寄り添って背中を押し続けて」くれてありがとう。
「目の前にいないファンのことも思いながら歌う」と言うあなたは間違いなく日本一のアイドルです。
私の大好きな岡田くんの心がV6から離れかけた時にも、「アイドルとしての自分を誇りに思ってくれ」と言って、V6に呼び戻してくれてありがとう。

間違いなくV6は、三宅健がいたからできて、三宅健がいるから続いたグループです。

とても大きな力に 導かれてきた
不思議な巡り合いを重ねて
音楽はこころとこころを
震わす 魔法さ
(ミュージック・ライフより)


ところで、オーラスのアンコールでV6の上に舞い降りた紅白のリボン
ファンのメッセージ入りのリボンは、スタッフとファンからのサプライズで、あの健ちゃんをして「人生で一番感動した」とまで言わせた最高に素敵な演出だったのですが………。


あれ、ファンクラブからのメールでお知らせがあったのがツアーが始まるだいぶ前。
24時間テレビより前?←もうその辺の記憶も曖昧(笑)
V6メンバーに知られないように、ツイッターやらSNS等ネット上でその事を呟くのも話題にするのも禁止という緘口令が敷かれたんです。

各会場のCD販売テントの片隅で、確かCDを買うとリボンが貰えてそこにメッセージが書けるという事だったはず。
それを全会場分集めて、オーラスに降らせた訳ですが、勘の良い方はお察しになられてると思いますが、ワタシ完全に失念しておりました!

だって、誰も呟かないんだもん(笑)

「グッズ買ったついでに、例のメッセージ書いてきたよ♡」とか、
「CD買って、例のアレ出してきたよ♪」みたいな書き込みも一切見ない、Vクラの完璧すぎる緘口令のお陰で、そんな事すっかり忘れてた!

確か、その為に通常盤を買わずに残しておいたんだったのに。
早い時間にグッズわざわざ買いに行ったのに。
次の日だって、思い出してたら行けたのに。
私のバカバカ

と思ってたら、こんなバカは私だけじゃなかった。フォロワーさんにもいました。完璧に忘れてた人。もちろんこっそり慰め合いましたよ。

ああ、バカだ。本当にバカ。
私の思いも、代々木のステージに降る筈だったのに。

振り返ればイエスタデイズ
舞い散った過去の群れ
気づいたら遠くはなれ
ぶつかってエブリホェア
全身に傷負って
進むしかできないと知った
(ミュージック・ライフより)

ROCK YOUR SOUL (ジャケット・パターンC)

ROCK YOUR SOUL (ジャケット・パターンC)

後悔先に立たず
進むしかない。
もし万が一、次にこんな機会があれば、私の思いも形にしてV6の上から降らせたい。
客席に背を向けて ( もしや泣きそうなのを見せないため?) ステージにちょこんと正座して、一心不乱にリボンを一枚一枚読む剛くんの……肩に乗りたかった‼︎

(いよいよ自分が誰担当か分からなくなってきた)

いや、今回だって、思いは代々木のステージの上で舞い散ってましたよ。(砕け散った、とも言う)
…きっとね♡

君が信じてくれたから!
(ミュージック・ライフより)


次の機会が30周年でも40周年でも、ついて行くわ。
Wait for Youで「一緒に来てくれないか」とイノッチが歌うところが、私にはどうしても「一緒に生きてくれないか」に聴こえてしまうんだもの。

UTAO-UTAO〜夢から醒めた夢

ついに、ついにコンサートに行ってきました。
「ラブセン V6 LIVE TOUR 2015
-SINCE1995~FOREVER-」
コンサート!

記憶の断片

私が行ったのは10月21日、日本ガイシホールで行なわれたコンサート。

この日は仕事も休み、朝からソワソワ。
イノッチが「あさイチ」に普通に出ていてびっくり。
そうか、新幹線で1時間半だもんね。

あ、最初に言っておくと、これはコンサートレポとかじゃないです。
あまりにも幸せ過ぎて、あまりにもあっという間で、殆ど記憶がない(笑)

ツイッターで、同じ会場にいたであろう方たちのレポを読んでは、あぁそんな事もあった、そんな事言ってた!…と記憶をよみがえらせてるくらいなので、自らレポが書けるはずもない。

だから、憶えてることの断片を記録しておくメモみたいな感じです。

グッズ衝動買い

この日は平日で子供たちは学校だったけど、私は休みを取ってたのでお昼前からガイシホールに向かう。
我が家からは30分弱。

OMGコンの時にグッズだけ買いに来たことがあったから、勝手知ったるグッズ売り場(笑)
でもOMGコンの時も販売開始40分前くらいに来て30人くらいしか並んでなかったのに、今回はもう既に100人以上並んでた。
この日は暑かったからホールの日陰に沿って外周をぐるっと回ってたから、最後尾が見えなくて焦った。

どんな感じの人が並んでるんだろうな?と観察してたんだけど、若い子はチェックのシャツを着てたり腰に巻いてたりしてる子が多かったな。私の前に並んでた子たちは多分色違いのチェックシャツでお揃いだった。
意外にお年を召した方が多い印象だったけど、メモを見てたり、若い子が来て場所変わったりしてたから、代わりに並んでたりグッズ買うの頼まれたりしたお祖母ちゃんなのかもね。


先日書いたジャニヲタの制服?白いスカートはいなかった(笑)
やっぱあれは撮影用か?



グッズはパンフレットとポスターを私に、クリアファイルとTシャツと健ちゃんのフォトセットをムスメに、あとはそれぞれ3つずつ団扇とペンライト。団扇は、私が岡田くん、ムスメには健ちゃん、息子にはイノッチ。

でも、見てたら急に欲しくなって、自分用のTシャツも、あとフォトセット[全員]も衝動買いしちゃいました。

いざ、アリーナ!

大荷物を抱えて一旦帰宅。
中2のムスメの帰宅を待って、いざガイシホールへ。
高校生の息子にはチケットを渡してあって、学校から直接市バスで行くので現地集合

ところがホールの前でなかなか息子と会えなくて、右往左往。
やっと巡り会えたら今度は「さて、どこから入るの?
もう既に入場が開始されて30分くらい経ってたのでホールの前の広場は大混雑。
ところが「アリーナの人は1階から!」とメガホンで案内してるスタッフがいて、そうです私たちアリーナ席だったの。1階へ降りてみたら、もう入り口に行列すら無い。
いざ荷物チェックを済ませて中へ!

会場に足を踏み入れた途端、フワッと視界に靄がかかったみたいな幻想的な?感じで、いよいよこれは夢なの?という雰囲気になってきました。
3人並びの席で、ブロック的にはメインステージからも花道からも遠目な後ろの方。通路側だったけど、通路から私、息子くん、娘ちゃんの順に座る。
なんかムスメは隣の人がいるの嫌だから真ん中がいいとか言ってたのに、自然にこの並びに。

ガイシホールの印象は、なんか思ってたより狭いなってこと。アリーナだから余計に感じるのかもしれないけど、DVDで観てた代々木と比べても本当に小さいんだろうな。

昔々行った、県体育館の聖子ちゃんコンサートはスタンド席だったけど、真ん中にステージがあったせいかもっと近くに感じたし、全体が上から見渡せたせいか広く感じたな。

あとアリーナのブロックを仕切る通路が広いと感じた。もう1列くらい椅子が並べられるんじゃない?くらいに開いてる。本当にもう1列ずつ増やしてくれたらもっと入れる人が増えるのに。

はじまる、はじまる!

暗転して始まって、周りのすごい歓声の中立ち上がる。

ブロックでは2列目で、アリーナはフラットだから、前の人がデカかったらアウトだなと思ってたけど、標準より少し低い感じの人でよかった。
むしろ、170センチの息子の後ろの人ゴメンなさいって感じだった。

最初はメインステージの6人が、すごく遠くてメンバーが5センチくらいにしか見えないんだけど、シルエットでちゃんと岡田くんを確認
なるべく、モニターより本物を見て目に焼き付けたくて、目を凝らして岡田くんを追う。

なんか夢にまで見たこの場所に、今いるんだな〜〜と思うと、涙がこみ上げてきた。

メインステージから順にメンバーが花道を歩いてきた時は、いよいよ興奮してきた(笑)
5センチだったV6が20センチくらいに見えたからね(笑)

MCも、すごい楽しかった。
年代順に聞いてく点呼では、40代がこの辺りで私だけだったら恥ずかしいなと思ったんだけど、結構周りにたくさんいて安心。斜め前の方は70代で手を挙げてた。
男子ー!」と聞かれた時は、ちょい恥ずかしそうに息子が「はーい!」と手を挙げて応えてた。息子は恥ずかしいのか、イノッチの団扇がだんだん下がってしまって、せめてイノッチが側を通る時くらい胸の位置まで上げなさいって、隣で腕をぐいぐい上げさせてました。

結局、スタンド前の通路?をメンバーが通る時が一番近いんだけど、だいたいその時はスタンド席側を見ててあんまりアリーナを向いてくれない。
岡田くんは特に照れ屋なのか、上から覗き込む素振りは一応するけど実際には全体を眺めてるだけな感じ(笑)
長野くんは、噂に違わず本当に万遍なく顔を見てお手振りしてくれてる感じが、まさに王子様でした。

坂本くんは子供好きで、スタンド席前列の親子席?にばかり視線を向けるから、必然的に横顔ばかりだった。剛くんはアリーナも覗き込むようにちゃんと見てくれて、もしかして目が合ったかも?(笑)

なんか6人もいて、全員好きだと、本当にどこを見ていいのか分からない
みんなバラバラに散って歌う時とか、声はするけどすごい遠くに岡田くんがいて、すごい近くにイノッチがいる時とか、どうしたらいいの?って感じだった(笑)

とにかく、楽しくて楽しくて、時間が経つのがあっという間で、最後の挨拶?までのメドレー形式の曲が、何を歌ったのか歌ってないのか…殆ど思い出せない。
メドレーにしてあるから、前奏だけで肩すかしの曲とかワンフレーズだけ?な曲とかもあったし、やたら「愛なんだ」の(我が家では「恥ずかしいラップ」と呼んでいる)ラップが間奏に重ねてあったり、曲の切れ間が分かりにくい組曲だった。
でも大好きな「UTAO-UTAO」はフルコーラス歌ってくれて大感激。私の号泣ポイントはここでした。

UTAO - UTAO (通常盤)

UTAO - UTAO (通常盤)

想像通りのこのステージ
騒々しい仲間がいて
例えるなら トムとジェリーの現代バージョン
雲間から射す光
問答無用に注ぐハピネス
夢みたいな日々に叶う UTAO-UTAO


最後の挨拶は、本当に泣けた。
イノッチや岡田くんは、他のメンバーが真面目に挨拶してるのに茶化したりオチをつけようとしたりしてたけど、それでも泣けた。

みんないい人たち好きになったね、良かったね」みたいな事を、岡田くんの口から聞けるなんて思わなかった。
岡田くんこそ、良かったね。あんないい人たちと同じグループでデビューできて。

アンコールが3回


アンコールも、頑張って手を叩き続けた甲斐あって、ダブルアンコールまで応えてくれた。ただ、健ちゃんの投げチューを見たらサッサと帰り支度し始める人や席を立つ人が多くてビックリ。もう1回くらいアンコールして欲しかったな。
みんな遠くから来てるのかしら?終電間に合わないとか?(笑)

私たち親子は、事前に嫌な思いをしないように約束してたの。
銀テープとか飛んできても無理して取らない。
誰かと同じテープを取ってしまった時は引っ張り合わないで手を離す。
1人1本取れたら、他に譲る。
最初から、取れなくて当然、取れたらラッキーというスタンスでいようって。

ラッキーな事に、私の真上に落ちてきた銀テープを手を伸ばして取ることができたし、息子も背の高さを活かして金のテープを取ってました。(テープに印刷されたメッセージの内容は金銀とも同じ)
ムスメは折角掴んだのに後ろの人に引っ張られて取られた!と怒ってたけど、みんな欲しいんだから仕方ないよ。
家族に金銀テープ2本なんてラッキーじゃん。

本当に本当に幸せで、すごく楽しかった。
また行きたいな。
本当にまた行きたいなぁ

終わった直後からそんな風に思うコンサートでした。
まだ夢の途中。
ありがとう、V6

ジャニヲタさん、ありがとう

ジャニーズの罠

私はV6が好きだ。
そりゃもう、岡田くんに関してはデビュー間もなくから好きだし、ずっとV6が好きだ。

だけどジャニーズが特別好きだという訳ではない。
…と、思う。
断言しきれないのは、人生の節目節目で何度かジャニーズの罠にはハマってるから。
黒歴史だけどシブがき隊のヤッくんのブロマイドを買ってしまったこともあるし、ヨッちゃんこと野村義男のファーストアルバムもついつい買ってしまった。

待たせてSorry

待たせてSorry

まだヨッちゃんが「The Good-bye」を結成して本格的にバンドデビューする前に出された「野村義男」名義のアルバムです。デビューしてないのにアルバムだけ、しかもタイトル「待たせてSorry」とか(笑)

でもきっぱりファンでしたと言えるのはトシちゃんこと田原俊彦だけ
部屋に「瀬戸内少年野球団」のポスター貼ってたし、アルバムを5枚、シングルレコード(笑)10枚くらいは持ってたし、ドラマは必ず観てたし…コンサートは行ったこと無かったけど。ディナーショーも無いけど。

SMAPが流行り始めの頃、「誰が好き?」と聞かれたら「森くんか吾郎ちゃん」と答えたりはしてたけど、「スマスマ」をバラエティ番組のひとつとして楽しみに見る程度。
は本当に売れるまで、名前が顔と一致するのがニノだけだった。
タッキーは「木曜の怪談」の時から綺麗な子だなと思って好きだったけど代表作「魔女の条件」でさえしっかり観たことがないくらいなスタンス。

だから、私はジャニヲタ(=ジャニーズのオタク)じゃないの

そんな私から見たジャニヲタって人種のことを、少し書いてみようと思った。
このはてなブログにも、ジャニヲタと名乗る方のブログが沢山あって面白く読ませて頂いてるし、ツイッターでフォローさせて頂いてる「Vクラさん」も概ね良い人だ。
ただ、中には…何て言うか一般常識からすると「ん?」と思うような「ジャニヲタの決まり」「ジャニヲタの常識」というものに遭遇して戸惑うことがある。
そしてそれ故、良い人だと思ってたのに急に変な人に思えたり、ちょっとムカついたり…みたいな事もあって、何が違って何が変で何がムカつくのか書いて考えてみようと思ったのでした。

別に、ジャニヲタさんを否定してる訳ではないし、嫌ってる訳じゃない。
ただ、どんな世界でもそうだと思うけど閉じた世界の中ではどんどん独自のルールができていって周りと少しずつズレてくることもあるんじゃないかな?と思うんだな。

ジャニヲタの制服としての白いスカート

まず、全員が全員じゃないけどファッションが独特
私の周りでは膝丈の白いスカートを着てる女の子なんて年に3人見たら多い方だと思うんだけど、テレビのジャニーズが勢揃いする歌番組での最前列にズラーッと並ぶジャニヲタさんの白いスカート率の高さ!
ショートパンツが流行っていようが、ガウチョパンツが流行っていようが、花柄が流行ろうがカーキが流行ろうが、殆どの子が白かパステルカラーの膝丈スカート!

その昔、私の妹はマッチのファンで、多分私設の親衛隊というのに入ってた。親衛隊には揃いの制服があって、テロテロのサテン地の法被で色は白かピンク、頭には長いハチマキ巻いて手にはポンポン?…確かそんな出で立ちだった。法被の下は白い大きな(襟巻きトカゲみたいな)襟のブラウスに膝丈のスカート。

まるであれみたい。そう思っちゃった。

あれはテレビに映る用に用意されたサクラの女の子たちだという、まことしやかな噂もあるが、例えそれが事実だとして、その子たちにその服装をさせてるのは誰よ?
また、あれを見てああいう服装なら最前列に並ばせてもらえるんだと真似して行く子が増える…という悪?循環なのかも知れない。

どっちにしろ、元々が時代錯誤だ。
あれを良しとする世代がたのきん世代に思えてならない。きっと事務所の幹部のルーツがそこなんだろうな。

あの頃…たのきんトリオが全盛期の頃はめちゃくちゃだった。ファンクラブもあるにはあったんだろうけど、たぶん私設の親衛隊が林立してグループ間で対立もあったと聞くし、コンサートのルールなんて確立してなかったんだと思う。
出待ちや追っかけも当たり前にあって、マナー違反なんて日常茶飯事だったんだろうな。
事務所も親衛隊をある程度は利用してた節があって、親衛隊の幹部みたいな子は事務所の人から新曲のテープを発売前に貰って、それを隊員にダビングして掛け声の練習をさせてたみたいだし。

そんなこんなあって、段々ときちんとしたルールができて統制のとれたファンクラブが確立していったんだろうね。
私がVクラになった頃にはもう「熱狂的ファン」は「ジャニヲタ」になってて、ポンポンは団扇になり、サテンの法被あの白いスカートになっていったんだね。

財布の紐はもはや無い

次に財力
なんだ?ジャニヲタさんはみんな、財閥の令嬢か有閑マダムなのか?
コンサートのチケット代だけでも8千円から1万円するのに、それを何枚も購入して、地元に拘らず日本全国担当さまとともにツアーする「遠征」ってやつ?交通費や宿泊代もかかるし、その間仕事や学校や家庭は大丈夫なのか?

コンサート代だけではない。
コンサートがあれば必ずグッズというものが販売されるが、ジャニヲタは買い方がすごい。パンフレットを2冊購入して1冊は保存用にするとか…実用的じゃないんだもん。
コンサート中に持てる団扇はせいぜい2枚、手は2本しかないし片手にはペンライトも持つんだからね。なのにメンバー全員分買ってく人もいるし、同じ人の団扇を数枚買う人もいる。

その上、新譜が出れば初回盤数種類を迷いもなく全部買うし、雑誌も保存用を含め複数冊買う人もいる。
ま、私もこれに関しては他人の事は言えないが、こと好きなジャニタレには財布の紐が緩みっぱなし…いやそもそも紐自体存在しないのがジャニヲタなのかもしれない。

Timeless (CD+DVD) (初回生産限定A)

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張り巡らされるジャニヲタネットワーク

あとは物凄いネットワーク
今回のV6のコンサート、アニバーサリーという事もあり、またその割には公演数が少ないのでチケットが外れる人続出で、それこそ全公演を当たり前のように申し込んじゃうような遠征の猛者でも1公演も当たらなかったと嘆いている、所謂「全滅」ツイートを何人も見た。
私なんて地元の2公演しか申し込んでないのに1公演当たったんだから、奇跡に近い。

でもその後のツイートを見てると、その全滅組…ちゃんとコンサート行けてるんだよね。それも複数公演。蓋を開けてみれば私よりいっぱい行けてんじゃん。何故?

そこが、ジャニヲタ同士のネットワークなのよね。詳しい事は分からないので想像でしかないが、ジャニヲタはそもそも複数のグループのファンクラブに入ってたり、特に担当がいなくてもチケット応募できる資格があれば一応しちゃうという人が多いのかもしれない。
今はツイッターもあるし、コンサートでいろんな場所に行きその場で仲良くなり、段々と仲間が増えていくのだろうな。

そう言えば、公演が近付くと「○○会場で会ってくれる人」とツイッターで呼びかけているのをよく見かけるし、実際私もフォロワーさんに「会いましょう」と言われてお会いした方も数人いる。
いずれも関西地方の方だった。
積極的に会いましょうと仰る方は、皆さん社交的で綺麗な方だった。
その時だけの付き合いに留まらず、私が大阪の舞台を観に行った時には一緒にお茶をしたり、私が入れなかったコンサートの飛来物?(笑)(コンサート中に落ちてくるテープや花吹雪)を分けてくれたり、関西でしか放送されてない番組を録画して送ってくれたり…の付き合いが続いている。

こうやってジャニヲタはネットワークを全国に張り巡らせて行くんだね。

担当を変えるということ

だけど、ジャニヲタのよく分からない風習?で「担降り」というのがあるらしい。担当を降りて?他の子の担当になる事を言うらしいけど、それがジャニーズの中でぐるぐる回っていく。

他のグループに行っても元のグループのファンクラブの籍は置いたまま掛け持ちしたりしてる人も多そうだし、そうすると名義貸しみたいな事もあるんだろう。
とりあえず申し込む際にチケットは2枚以上応募して、当たってから同行者を探す人もいるんだろうな。
私は、大きな意味では田原俊彦岡田准一に担降りした訳だけど(笑)、ジャニーズ以外にも好きなタレントや俳優はいっぱいいるし、コンサートに行きたいとまで思うアイドルはV6だけだし、未来永劫「担降り」する気はしないから、全く関わりのない話だな。
だから担降りは理解はできないけど、あんまり利害がないし、どうぞご自由に♡と思うだけ。

コンサートツアーという旅

だからね私が一番分からないのが「遠征」ってやつで、コンサートツアーが始まると一緒に全国をツアーしちゃう人がいるの。
そりゃ、首都圏や関西でしかライブをしないアーティストなら私だって遠征しますよ。
だけど折角V6が全国を周ってくれるのに、一緒になって周るのはどうかと思うんだよね。
一番近場の公演に行けばいいじゃないすか。
その近場の会場が「音響が悪い」とかの理由でイヤなら、別の会場へ行くとしても、その1回でいいじゃないですか。

同じ公演を何度も観るのは、確かに楽しかろう。構成や演出は同じでも、MCは毎回違うだろうしご当地な話題もあるし、回を重ねて変化していくのを楽しむ事もできるだろう。
舞台なんかだと、何回も観る通な楽しみは理解できる。

でもイノッチが「名古屋の皆さーん、お久しぶりー!」と呼びかける時、ここにいる内のどのくらいが本当に「名古屋(東海地方)の人」なんだろう?と思う。
イノッチが日帰りで渋谷のNHKに通いながらコンサートできる程だから、関東からも関西からも来やすいので、名古屋の公演の倍率はオーラス並に高かったらしいと聞いた。
いろんなネットワークを駆使して、遠征組が押し寄せてたのもツイッターを見てたら容易に想像できた。
その分入れなかった地元の子も、ツイッターで見かけた。
ジャニヲタさんはさ、自分たちだけ、自分のネットワークのコミュニティだけが楽しんでることに気が付かないのだろうか?
ツイッターとかで、どんなに仲間の事を大切にしてても親切でも、それは自分の知る範囲の仲間だけな気がする。
ヲタだけがファンじゃない

世の中にはV6を好きな人は沢山いる。にわかファンじゃなくずっと好きでも、私みたいにコンサートへ行くのは初めてな人もいる。
ファンクラブには入ってないけどV6の曲が好きで、コンサート行ってみたいって思ってる人もいっぱいいるだろう。
東京や北海道には行けなくても、地元に来てくれるなら行きたいなと思う人もいる。

そんな人達のためにも席を空けてあげたいとは思わないのかな?誰かがV6のコンサートを体験できるチャンスを、潰してしまうことになるかもしれないのにな。
まあ、ファンとして利己的になるのは自然なことで、それを支える財力があるんなら、それも仕方がないのかもしれないけどね。

顔が掟だし!

最後に、ジャニヲタさんは異常に顔ファンに厳しい。なんなら嫌われる。これが分からない。

自分たちは、顔だけでファンになったんじゃない。彼たちの、性格や人柄や、パフォーマンスや活動の全てが好きなんだ…と思ってる。
ジャニーズのタレントは確かに概ね顔がいい。殆どが一般男子よりイケメンだ。
だからジャニヲタだと分かると周りの男子がやっかみで「イケメンに限るんだろ」とか言うんだろうし、ジャニーズをバカにしてるような輩からは「どうせ顔だろ」と言われたり、同じ女子でも「ジャニーズは顔だけで売ってる。歌もダンスも演技も二の次」とか思ってる人も沢山いて、ジャニーズ以外の若手の俳優さんや韓流アイドルやEXILE系列と比べられてバカにされるんだろう。
それで、こう言い返す。「私は顔だけで好きなんじゃないもん

だから顔が好きとか言う「素直で正直な」ファンは異常に嫌われるんだろう。

けどさ、だいたい顔じゃなきゃ何を基準にファンになるの?
私は岡田くんの顔が好きだ。綺麗な顔だし、シンメトリーだし、目も鼻の形も唇の厚さも好きだ。口角の上がり方と片眉を上げる表情も好きだし、それは一目惚れした少年の頃から全然変わらない。
加えて声が低くて甘いのも好きだ。喋り方もイントネーションも好きだ。ら抜き言葉が多くて、喋り出しと結論が結びつかない迷子なMCも可愛く思う。
全身のバランスも好きだからあんまり背が伸びなくてよかったと思ってるし、手の美しさも好き。
つまり、目に見える耳に聞こえる範囲の全てが好きだけど、それ以上は知らない(笑)

いろんなインタビューを読んでも、エピソードを聞いても、そこから思い計る性格や感じる人柄は、それはそれで大好きだけど、顔ほど確かではない。ましてや演じる役は役でしかないので、彼は堂上教官ではないし、ぶっさんでも井上薫くんでもないのは知ってる。

私が知ってるのは、彼のほんの少しの断片
一生懸命練習した事が出来なくて悔しくて泣いてる岡田くん。照れて耳まで真っ赤になる岡田くん。変な味のものを食べると身体がピクピクしちゃう岡田くん。自分で作詞した曲を歌いながらウルウルしちゃう岡田くん。
それで十分だし、だけどそれだけで岡田くんの性格が好きと断言できるほど、私は岡田くんのことを全部は知らない

本当に、岡田くんがあの顔じゃなくても好きだと言い切れるジャニヲタさんがいるのかな?だって、頑張り屋さんは岡田くんだけじゃない。V6の中でもジャニーズの他のグループでも、岡田くんくらいの頑張り屋さんはいるだろうし、岡田くんより歌やダンスが上手い人もいるし、岡田くんくらい魅力的な人はいっぱいいるよ。
でも岡田くんが好きなのは、まずは顔が好きなんじゃないのかな?
ま、逆も然り。
顔なら、私はタッキーの顔も好きだ。
岡田くんの顔と同じくらい好きだ。
でも、いつも岡田くんの少し屈折してるようなところが気になって仕方ないから、私は岡田くんのファンなんだろうと思う。
タッキーは私から見たら優等生で、そんなところもちゃんと顔に表れている

ジャニヲタさんも素直に「顔が好き」と言えるといいのに(笑)

顔が掟だ! (文春文庫)

顔が掟だ! (文春文庫)

この本は私の好きな石川三千花さんのハリウッド映画評。イラスト満載で超面白い。著者のポリシーが「男は顔」。全く同感。男は顔に生き方が表れるのよ。(だから私はまだ顔が出来てないジュニアや若手が苦手。あんな少年の頃からちゃんと顔が出来てたのは岡田くんと剛くんくらいだよ…と思う。)

皆んなが好きって言うから好きなんじゃないからね!

あと最後に付け加えるなら、私はそういう人と接した事がないから又聞きだけど、コアなジャニヲタには「同担拒否」という人もいるらしい。
これは、全く理解できない訳ではない。
なんとなく気持ちは分かる。

岡田くんで言えば、私は少年の頃から好きだから、同じ岡田ファンを名乗っててもあの時期を完全否定されたら腹が立つし、それでファンとか名乗らないでくれる?とは思う。
(実際にSPを観てファンになったという人に、「金髪にしてた頃とか細くて子供だった頃の岡田さんには何の興味もない。むしろ気持ち悪い」と言われた事がある)

けど、たまたまツイッターでフォロワーさんが同担でも、コンサートでたまたま隣り合わせた人が同担でもなんとも感じない。
仲良くできたらいいのにと思うわ。

ありがとう、ジャニヲタさん

ま、そんな感じなので、私はジャニヲタじゃないけどジャニヲタさんのおかげで日本は概ね平和なんじゃないかと思います。
いろいろ文句や苦情?も書きましたが、私もいつもお世話になってます。
生活に支障がない程度にヲタ活動頑張ってください。
私のようなファンも、お茶の間さんも含めて、皆んなで愛するジャニーズを盛り上げていきましょう。

夢から醒めない

なんだか最近、V6熱がすごいんだ。
こじらせ気味とでもいおうか。
自分の中でだけど、勝手に「全面解禁」した感があって、

新曲CDも所謂全形態大人買いしてしまうし、ベストのアニバーサリー盤の刻銘も何の躊躇もなく本名フルネームを申し込み開始初日に申し込んじゃうし、雑誌もV6が載ってるものを片っ端から購入してしまう始末。

SUPER Very best(3枚組CD+DVD)(初回生産限定盤A)

SUPER Very best(3枚組CD+DVD)(初回生産限定盤A)



20周年に向けて露出が増えてるせいでもあるけど、やっぱ一番は聞いてくれる相手、一緒に喜んでくれる相手がいるというのが大きいと思う。我が家には最強のVクラ仲間がいるからだ。
純粋培養、V6歴=年齢、強火三宅担当な私のムスメが。
本人曰く、ママのお腹にいる時からV6ファン…らしい。そんじょそこらに降って湧いたような、にわかファンと一緒にされたくないから「中2で健くんと坂本くんのファンです」という武器を使いたくないそうだ。

ところで私は洋服でも本でも、買ってきてすぐには使わない傾向にある。洋服はタグが付いたまま長い時で数週間放置することもあるし、本も読み始めるまで1年かかったこともある。
さすがに下着とCDはそんなに長く放置しないけど、それでもCDやDVDは一晩置いてから聴く(観る)こともざらにあった。
なんだろう?買っただけで満足しちゃうと言うか…。
でもムスメは誰に似たのか、買ってすぐに開封して使いたがる性格。
洋服を買ってタグが付いたまますぐにファッションショーを始めて、出かける予定があればそのまま着て行っちゃう。あんたはパパにそっくりだよ、そういうところが。

だから私がDVDを買うとすぐに観たがるし、何度でもリピートしたがる。私は観たら観たで感動を噛みしめたいタイプなので「待って」と言う。
そんな感じなので、私が仕事してる間にムスメは勝手に何度もコンサートDVDを観てて、最近は私より曲や振り付けに詳しい。

まだコンサート行ったことないのに、「あ、あの○○コンの時の衣装さ…」とか「曲順が○○コンと同じだね」みたいな、まるでベテランのようなコメント

そうこうしてる間にV6のツアー、2公演のみ申し込みしたんだけど1公演当たりました!
ツイッターで相当ベテランの方が全滅してるのを知ると、ビギナーズラックと言うか (厳密に言えばファンクラブに入る前にもコンサートチケットを買おうと試みたことはあるのでビギナーじゃないかもしれないが) 申し訳ない気持ちにもなるけど、ファン歴だけは長いので、やっとやっと会えると思うと心弾む。
それも、生で会えるのはゾロの坂本くんから始まり、結局舞台で岡田くんを除く他5人には去年までに既に全員会えているので、本当に「担当」である岡田くんにはやっとやっとやっと会えるのです。
会えるなんて言葉を使うのも間違ってるかもしれないけど、意識の問題だから。

コンサート行けるのが決まって数ヶ月…あと1週間ちょいまで迫ってるが、私はこの間一度もコンサートDVDを観ていない。ベスト盤に付いてきたMVなら何回か観たけど、コンサートDVDは我慢している。

それは、私が来週行く、初めての生のコンサートを最高に楽しむための私なりの儀式だ。
他の行ってないコンサートと記憶が混じるのは嫌だ。比べるのも嫌だ。目の前で繰り広げられる出来事を、音楽をダンスを熱気を匂いを…全部心に焼き付けたい
それが長く生きてきた私の、経験上考え得る一番最良のやり方なんだよ。

と言っても、人生経験の浅いムスメには分かってもらえない。
ちゃんとコンサートDVD観て予習しようと言う。ま、確かに「愛メロ」や「ハニビ」など一緒に踊れる曲の振りとか復習しといた方がいいに越したことないけどね。そこは、遠い記憶に頼る(笑)

別に、勝手に観るのは構わないんだよね。

今から楽しみでドキドキし過ぎて、当日は気絶しないようにだけ気を付けます。